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東海大学福岡校長先生のブログ

東海大学福岡校長先生のブログ
2020/05/22

「ようこそ!お帰り!」 ~学校再開における校長メッセージ~

校長  津山憲司

「生徒の皆さん、ようこそ、お帰り!」

5月23日(金)3年生登校日に、こんな第一声で生徒を迎えました。

4月初めの福岡県に緊急事態宣言が発令して以来、始業式と入学式だけを行い、4月8日より臨時休校に入り、GW後の延長を含め約6週間にわたる臨時休校も、ようやく今週の日曜日(24日)をもって終了し、学校を再開することといたしました。

 

臨時休校中の自粛生活、皆さん本当によく頑張ったと思います。生徒の皆さん一人ひとりがピンチをチャンスに変えたことと思います。チャンスに変えたかどうかは、これからの皆さんの学校生活・皆さんの今後の人生に現れてきます。まだまだ、感染防止の観点からいろいろと制限されることもたくさんありますが、できる限りで、一日一日の学校生活、一回一回の授業や部活動、ひとときひとときの先生や友人との交わりを大切にして過ごしてください。希望をもって、明るく元気に頑張りましょう。

 

今、希望をもって、と言いました。特に3年生諸君には、決して希望を失わないようにしてほしいと思っています。高校総体(インターハイ)の中止、福岡県の高体連は県予選をやらないと決めました。そして、夏の甲子園大会も中止となりました。福岡県の高野連が県大会を行うかどうかはまだ決まっていませんが、大変残念で、悔しい状況になっています。特に、秋や冬に選手権大会などの大会がない競技については、私も皆さんにかける言葉に窮します。しかし、皆さんのこれまで積み重ねた努力は決して消えることはありません。また、これから皆さんが積み重ねる努力も決して無駄にはなりません。きっと皆さんの今後の希望、明日の夢に向かっていく原動力となるはずです。希望をもちましょう。目標を立てましょう。夢を抱きましょう。数か月後、数年後、10年後の自分を想像してみましょう。きっと、こんな経験も目標や夢に、必ずつながるはずです。前をしっかりみて一歩ずつ歩んでください。あなたの新たな希望や夢が一歩ずつ近づくはずです。どうか少しずつがんばりましょう!  

 

さて、臨時休校中の本校独自の取組み「こんな時だからこそ選手権」に本当にたくさんの応募をしてくれてありがとう。たくさんの勇気・元気・明るさ、そして希望をもらいました。皆さんのパワーってすごいなあって本当に感服しました。そして、今週火曜日の夕刻 RKBのNスタという番組で15分間の本校のこの取組みの特集が流れました。番組作成にも、たくさんの生徒や保護者の方にもご協力いただき、本当にありがとうございました。番組をご覧いただいた方から、たくさんの励ましの言葉をいただきました。「学校の温かいイメージが伝わった」「生徒と先生とほほえましい関係がよかった」「学校の勢いが伺えた」など、本当に東海福岡の底力になったと思います。生徒の皆さんがまさしく「ピンチをチャンス」に変えてくれた取り組みだったと思います。この思いは必ず今後につながっていきます。本当にありがとうございました。

 

これからの高校生活、このピンチをチャンス変えたかどうかは、これからのみなさんの行動にかかっています。ようやくチャンスが到来しました。特に3年生は、このあとの10カ月間、学習・部活動・進路選択において、やりきった感のもてる高校生活にチェレンジしていきましょう。振り返っているあなたではなく、前を見ていくあなたになってください。きっと、あなたの命の根が深くなり、人への思いやりや優しさを深く持てる人になれるはずです。チャンスはきっとやってきます。ようし、自分の人生、これからやれるときにやれることを思い切ってやってやりましょうや!

ようし、やってやりましょう! 

2020/05/18

【5月18日】 津山校長による現代文明論(動画)

先週より動画配信が行われています。

本日は、津山校長先生による現代文明論の動画はアップしました。

皆さんも是非ご覧ください。

 

【2020年5月18日 全学年 現代文明論】

https://youtu.be/qcm4TnHl1Qc

2020/05/08

「授業動画配信にあたって 校長メッセージ」

(ムービー版:https://youtu.be/s6E751FOyZk

校長  津山憲司

 

 みなさん、元気でがんばってますか!

新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点より、政府より緊急事態宣言延長の方針がでて、福岡県の休校延長の判断に則り、本校でも臨時休校延長を決定いたしました。数週間前に比べ、感染拡大のスピードは緩やかになったといいますが、まだまだ気を緩められない状況です。新型コロナウィルスとの、日本での闘いに、福岡での闘いに打ち勝つためには、我々一人ひとりがしっかりと闘っていかねばなりません。そのためには、これからも外出自粛により自宅での生活が続いていきます。本来の学校生活であれば、友人と共に学び、昼休みには、友達とおしゃべりしながらお弁当をひろげ、放課後は、グラウンドや体育館で汗まみれになってボールを追いかけ走り回っていることでしょう。そういったあたりまえの学校生活を一日でも早く取り戻すために、もう少し頑張らねばなりません。また、インターハイが中止になったり、夏の甲子園大会やその他の行事も今後どうなるかまだはっきりとしていません。本当に、不安で残念で悔しくそして苦しい思いをして過ごしていることかと思います。

でもね。一番苦しいことは、あとになって一番よい思い出になっていることが多いのです。一番つらいことが、あとになって自分自身の成長のきっかけになっていることが多いのです。今日のことがのちのあなたの人生にとってどれほど力になるか、強さになるか、また、優しさにかわるか、私はそう思っています。どうか、自粛をして今やれる事を精一杯やってください。やまない雨は降りません。明けない夜もありません。神様は、その人に乗り越えるだけの試練しかあたえていない、と言います。この苦しい時期のことを、笑って話ができる日がくること願って、皆さん、共にがんばりましょう。

 

さて、我々教職員チームも、4月の臨時休校が始まってから、生徒の皆さんに何かもっとできることはないかと模索を続けてきました。そして、本日よりYouTubeでの授業の動画配信をしていこうということとなりました。システム的な問題で一番組15分以内のものしか配信できませんが、学年・コース・科目ごとに本校教員の気持ちを込めた手作りの授業動画を配信いたします。

また、昨日、全生徒に課題プリントを一斉に送付しています。近日中にはご自宅に届くと思われます。通信環境の問題から残念ながら授業動画を見られない生徒さんもおられると思いますが、課題プリントをしっかりやってください。スタディサプリでの課題配信も引き続き行います。課題プリント、スタディサプリ、そして今回のYouTubeによる授業動画で、生徒の皆さんの学力を少しでもつけていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

そこで、生徒の皆さんには、授業動画配信に関して、4つのお願いがあります。一つ目は、今日から皆さんは毎朝9時から授業動画を見て、学習に取り組んでください。平日毎朝8:30~9:00の間に、皆さんのロイロノートにその日配信する授業のWebカードが届きます。毎朝、3番組から5番組の授業動画が届くことになっています。2時間くらいは、授業動画を見て学習をしてください。まずは、9時に机に向かって授業動画を見るという習慣を必ずつけてください。二つ目は、授業動画を見るにあたっての環境を整えるということです。映画や他のYouTubeを観るのとは全く違う心構えでなければなりません。身なりを整え、机に向かい、しっかりとした姿勢で授業動画を見て学習に取り組んでください。用意するものとしては、教科書・ノート・問題集、そして郵送した課題プリントを準備してください。三つ目は、今回の授業動画は、YouTubeで『限定公開』として配信しています。SNS等への無断掲載・拡散は絶対にやめてください。最後に四つ目です。今回の授業動画配信は、各クラスの履修科目のほとんどの授業を配信いたします。履修科目以外でも、『担任HR』と『学年主任メッセージ』を配信します。また、来週18日(月)より2週間にわたり、月曜から木曜日に『現代文明論』を計8回配信します。『現代文明論』とは、「人生をいかに生きるべきか」を問う東海大学ならではの科目です。私を含め教頭補佐以上の教員7名で担当いたします。ぜひ、『現代文明論』や『担任HR』・『学年主任メッセージ』などの動画も楽しみにしてください。

 

チーム東海福岡は常に新たな挑戦にチャレンジしていきます。この臨時休校期間中、教職員同士ではZoomというシステムを使って、会議や教育に関するグループディスカッションを重ね、学校再開後に新たな教育の挑戦のための力を蓄えています。また、Zoomを活用した担任と生徒の皆さんとの二者面談も現在企画しています。

このピンチな時期に力を蓄え、新たな進化を遂げるチャンスにしたいと思っています。

皆さんもどうか進化する力を蓄えて、ピンチをチャンスに変えてください。

 

 最後に、相田みつをさんの「道」というポエムを紹介したいと思います。

 その前に、現在、コロナウィルス感染拡大による教育機関の休校要請の影響により、教育機関において、教科書やその他の教材などの著作物を動画配信することを、令和2年度の特例的運用として認められております。ですので、相田みつをさんの直筆の詩を見てもらいながら、朗読したいと思います。[省略]

 

 それでは、生徒の皆さん自身の命、ご家族様の命、そして大切な人の命を守る行動を心掛けて生活しましょう。生徒の皆さんとご家族様のご健康をお祈りいたします。

ご清聴ありがとうございました。

元気に! 明るく! がんばりましょう!

2020/04/07

2020年度 入学式告辞

 

桜花爛漫。校庭の桜の花が、皆さんの入学を大歓迎するように美しく咲き誇っています。特に、今年の桜は、希望という美しい色合いを感じさせ、心に沁みるいる美しさを奏でています。

 

ただいま入学を許可いたしました342名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。

数ある高等学校から、本校を進学先として選んでくれて、ありがとうございます。皆さんのご入学を、教職員一同。心より歓迎いたします。

本日、東海大学付属福岡高等学校 第55回入学式を、このような放送にて執り行うこととなりました。また、明日の登校日をもって、5月6日までの臨時休校に入ります。大変残念で、そして無念に思うところでありますが、こういった異例の入学式を迎えた皆さんだからこそ、強い気持ちで高校生活のスタートを切って欲しいと思います。このピンチの時期をより強い気持ちで乗り越えることが、皆さんのこれからの高校生活3年間の礎となることだと思います。先ほど入学許可をした時点で、皆さんはもう高校生です。東海大福岡高校の生徒です。チーム東海福岡の一員になりました。そういった自覚の下に、この臨時休校中というピンチの時期を、きちんと過ごして欲しいと思います。

 

さて、ご入学にあたり、本校のことをお話したいと思います。お手元の式次第の裏表紙をご覧いただきながら、お聞きください。

一番上に、校長である私の理想の教育を掲げています。1行目に「素直な心と感謝の気持ちをもち、」とあります。これは人としての心持ちを表しています。どうか「素直さ」と「感謝の気持ち」を忘れずに過ごしてください。2行目には、「主体性と気概をもって何事かに挑戦することで、」とあります。これは人としての意志を表しています。「主体性」とは、「自主性」よりもレベルをあげて、自ら課題を見出し、自ら解決方法を模索し、周りの人を巻き込みながら物事を進める力をさしています。そして「気概」とは、どんな困難にもくじけない強い心です。要するに、主体性と気概をもって何事にも挑戦をしてほしいと思っています。そして、最後に「ひとの笑顔のためにがんばれる人を育てたい。」と締めくくっています。苦しんでいる人を笑顔にしたい。悲しんでいる人を笑顔にしたい。そして落ち込んでいる人を笑顔にしたい。それは、誰かを助けたい。誰かを喜ばせたい。誰かを元気にしたい。そんな気持ちをもって、学問にスポーツに芸術に励んでほしいと思います。私は、幸せとは、人を元気にしたり、人を明るくしたりして、人を笑顔にすること、すなわち人を幸せにすることこそが、唯一自分の幸せにつながるものだと思っています。皆さんも、人の笑顔のために、人の幸せのために、勉強を頑張り、スポーツや芸術に勤しんでほしいと思っています。

 

 

あと、「理想の学校」そして、「スクールスローガン」、「スクールポリシー」、「スクールゴール」と記載しています。特に、「スクールポリシー」として、本校は人間力を育てることを中心に据えて教育活動を展開しております。ここに記載している内容をよくご覧いただいて、どうか本校のスクールイメージを生徒・保護者の皆様にも共有していただきたいと思います。また、生徒の皆さんには、今後、全校集会や学年集会などでもお話ししていきたいと思っています。

 

ここで、保護者の皆様にお願いがあります。

私ども教職員一同は、お子様の大人への成長、将来の夢の実現にむけて、

全力で当たる決意でございます。そして、卒業時にはすばらしい大人に成長させ、自分の夢・目標に近づく進路に繋げるために、私たち教職員はひとつのチームとなって取り組んで参ります。そういった取り組みも、教職員と生徒そして保護者の皆様との信頼関係が肝要になると思っています。保護者の皆様には、ぜひご理解をいただき、学校を信頼していただきたいと思います。より良い教育には保護者の皆様のご協力が不可欠であります。学校と保護者の皆様が連携をして、お子様の成長を力強く見守っていただくことをお願いしたいと思います。

 

 私の告辞として本来はここまでありますが、このような状況ですので、もう一つ皆さんにお伝えしたいことがあります。これは、皆さんの先輩である2.3年生にも昨日の始業式で伝えていることです。

 この告辞の冒頭で、私は「このピンチの時期をより強い気持ちで乗り越えることが大事ですよ」というお話しをしましたね。そう、「ピンチをチャンスに変える!」というお話をしたいと思います。こういうピンチのときこそ、自分を変えるチャンスであり、自分を大きく成長させるチャンスなのです。

この期間やれることはたくさんあると思います。ある分野の勉強に時間をかけてじっくり取り組む。普段読まない分野の本に挑戦する。長編小説を読破する。自分の体をとことん鍛える。絵を描いたりスケッチをしてみるなど。また、この期間、家の仕事も積極的にやってください。洗濯物を干すたたむ、家の掃除をやる。料理に挑戦して、家族の食事を毎日一食は作ってみるのもいいかもしれません。大事なことは、自分自身が、これらのことを本当にやるかどうか、継続させて最後までやりきるかどうかであります。

何かに取り組む時、私はいつも三つのレベルを意識しています。まずは、課題をやらないと怒られる・罰があるからやる人は、「やらされているレベル」です。次に、課題や与えられたメニューを自ら取り組む人は、これは高校生としてあたりまえのことで、「自主性レベル」といえます。でも、本当にめざして欲しいレベルは、自ら課題をみつけ、自分でやることを決めて、自分の責任をもって取り組む「主体性レベル」だと思います。自分自身が本当に変わりたいのなら、「やらされているレベル」ではなく、「自主性レベル」をあたりまえにこなし、さらに「主体性レベル」まで成長してほしいと思います。

 

その「主体性レベル」の人になるためには、「気概」と「挑戦」ということが大事だと思っています。どんな困難に対しても決してあきらめない「気概」をもって、今までの自分自身に打ち勝つための挑戦をぜひやってほしいと思います。その自分自身への挑戦ができれば、この休校期間が、本当にピンチをチャンスに変える時間となるでしょう。ぜひ挑戦をしてください。

 

最後に、皆さんに提案があります。

臨時休校中、当然ですがなかなか人と会うことは困難となります。チームとしての活動もできません。でも、こんなときでもチーム東海福岡が繋がるツールがあります。それは、やはりSNSです。生徒の皆さんの臨時休校中に挑戦していることを、ぜひ、写真や短い動画を、一言コメントを添えて送ってください。本校の公式フェイスブック・公式インスタグラムで紹介したいと思います。

どんなことでも構いません。こんな本を読んだ。これだけの単語を覚えた。こんな勉強のやり方をしているよ。腹筋がこんなに割れた。家族のためにつくった食事の写真。目玉焼きを10個も焼いた。家族の洗濯物をこんなにきれいにたたんだ。家で飼っている犬をシャンプーしてやったなど、なんでもいいので送ってください。生徒や保護者の方がみて元気になる、楽しい気持ちになる、温かい気持ちになる、やる気が起こる、新たな発想が生まれる、そんなツールになればと思っています。こちらで取捨選択はしますが、できるだけ多く載せたいと思っています。保護者の皆様も、ぜひ本校の公式フェイスブック・インスタグラムをごらんいただきたいと思います。こんなときだからこそ、フェイスブック・インスタグラムの中だけでも、チーム東海福岡として全員が繋がっていたいと思っていますので、ぜひ協力をしてください。詳細は、明日の登校日の時にお伝えします。

 

それでは皆さん、こんなときだからこそ、人への思いやりの気持ち、温かい心を大切にして、どうか明るく元気に過ごしてください。

見えない敵との闘いに打ち勝ち、皆さんと通常のあたりまえの学校生活が送られる日が、一日も早く来ることを願って、私の告辞といたします。

 

2020年4月7日 東海大学付属福岡高等学校 校長 津山憲司

2020/03/22

『生徒の元気な声とすてきな笑顔があってこその学校! ~感染予防意識を高く~』

 

昨日、3月3日から続いた臨時休校を解除し、部活動の限定的な再開をいたしました。グラウンドや体育館に生徒の元気な声とすてきな笑顔が19日ぶりに戻ってきました。思えば、この18日間、生徒の姿のない学校、生徒の声が響かない学校でありました。学校敷地内が静まりかえりまるで廃墟のような雰囲気でした。おそらく、開校以来54年間、全く生徒がいない18日間はなかったと思います。校舎もグラウンドも体育館もようやく息を吹き返して喜んでいるように見えます。本当に、生徒あっての学校だと、つくづく感じたところであります。

しかしながら、コロナウィルス感染が終息したわけでは決してありません。世界中では今も感染が拡大しております。学校にもコロナウィルスの感染が起こる可能性も否めません。我々としては、部活動の限定的な再開にあたっては、「部活動における感染予防マニュアル」を作成し、できる限りの予防対策に努めております。また、1週間再開延長しました寮につきましても、「寮生活における感染予防マニュアル」を作成し、再入寮に備えております。さらに、4月6日より迎える新学期開始にむけても「学校生活における感染予防マニュアル」を作成して、感染予防に努める所存であります。そういったマニュアルの中で一番重視していることは、自分自身の健康に常に留意して、毎日自分の健康チェックをしてほしいということです。手洗いうがいのこまめな励行はもとより朝夕の検温など、一人ひとりが感染予防に努め、自分自身の健康状況をコントロールして欲しいと思います。そのための「自己チェックシート」も準備をしています。

また、現時点では寮の再開、新学期スタートを予定通り行うように考えておりますが、国内のコロナウィルス感染について、まだまだ油断のできない状況であります。また、政府の方針や社会情勢も日々変化しています。今後、更なる臨時休校措置をとらざるを得ない状況も想定をしております。そして、もし本校の生徒や教職員にコロナウィルス感染者が発症した場合も、迅速かつ適切な対応をしていきたいと考えております。事前のお願いでありますが、その場合も、感染者に対する差別・誹謗中傷また犯人扱いなどがないようにお願いいたします。予防に努めた上での感染においては、悪いのはコロナウィルスであって、感染者ではありませんので、よろしくお願いします。

最後になりますが、一人ひとりが感染予防意識を高く保ち、チーム東海福岡として力を合わせ、コロナウィルスとの闘いに打ち勝ちましょう。なにより生徒の安全・安心を第一に学校活動を進めてまいりますので、今後ともご理解・ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

2020/03/04

臨時休校にあたって ~ピンチをチャンスに変えて、主体性人間になれ!~

 

 2月27日の安倍首相による「新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休校」の要請を受けて、学校法人東海大学からの「第一段階として315日(日)まで臨時休校」という方針を受けて、本校でも32日午後より315日(日)まで、第一段階としての臨時休校を決めました。312日(木)には、臨時休業を解除するか、第二段階として臨時休校を延長するかの判断をいたします。部活動においてもその期間のすべての活動を停止といたしました。寮も留学生を除きすべて閉鎖といたしました。

 このような措置はもちろん未曾有のことで、50年に一度、100年に一度の非常事態だと認識しています。生徒の皆さんには修了式でもお話しましたが、この危機すなわち「ピンチをチャンスに変えてほしい」と思っています。普段であれば授業の時間・通学に使う時間・部活動の時間、すべての時間が皆さんに与えられたということです。そのもらった多くの時間を、自分を成長させる時間にしてほしいと思っています。

 学校からは、学習についての課題を提示しています。部活動によっては、日々のトレーニングメニューの指示もだされているかと思います。私は、その課題や指示にどのように取り組むのか3段階のパターンでお話したいと思います。まずは、さぼってもわからない、別に注意されるわけではない、そのうちやったらいい、って思っている人は、普段から「やらされている段階」だと思います。当然、何事もやらされてやっている状況では、自らの成長にはつながりません。次に、課題や指示されたことを自ら取り組む人は、「自主性段階」であります。真面目に課題や指示されたメニューをこなすことで、一定の成長はできることとなります。しかしながら、私が皆さんに望むことは、課題や指示されたメニューを自分なりに考えてさらに広げて取り組む人です。いわば「主体性段階」というべき人です。与えられた学習課題をさらに踏み込んで取り組む。例えば、英検対策を徹底してやるとか、スタディサプリを活用してさらに深い分野まで学習するとか、自分で自分に課すことができる人です。トレーニングメニューでも、この際自分の弱点を徹底して克服できるトレーニングを加えるとか自分なりにアレンジがすることです。こういった工夫が、自分が自分を大きく成長させるきっかけになると思っています。そして、一つの分野でもこの主体性の習慣がつけば、その人が関係するたくさんの分野にも主体的な取り組みができるようになるはずです。要するに主体性人間力が身につくということです。ぜひ、この期間に主体性人間に成長できることをめざしてください。

 学校からの課題や指示以外に、この期間に取り組んでほしいことが二つあります。

ひとつ目は、この機会にたくさんの本を読んでください。普段忙しい日々を過ごしている皆さんにとっては、絶好の機会です。長編小説に挑戦するのもいい、スポーツや芸術で活躍している人を読むのもいい。本は教養をつける一番の近道です。教養はその人の品格を形成します。ぜひ、一冊でも多くの本を読んでください。そして、人生を変えるような一冊の本との出会いを経験してください。二つ目は、家族の一員としてできる手伝いをしてください。洗濯物をたたむ、食後の食器を洗う、手伝えることは一杯あると思います。こういう期間に家族の一員としての役割をしっかり果たしてください。そんな中で、家族との会話が深まるといいですね。特に寮生は家のありがたみがつくづくわかっているはずですよね。どうか、こんな時だからこそ、家族の絆を深めてください。

 それでは、生徒の皆さん、くれぐれも手洗いうがいの励行など、感染予防に留意して過ごしてください。そして、ぜひ「ピンチをチャンスに変える」機会にして自分自身を主体性人間に成長させるチャンスにしてください。

 また、元気に会いましょう!

2020/03/02

卒業式 校長告辞

 

本日ここに東海大学付属福岡高等学校第52回卒業式を挙行できることは、誠に喜ばしいことでございます。今、呼名されました366名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの入場からの様子を見ていますと、卒業式を決行することができたこと、本当に良かったと思っています。皆さんの卒業を教職員一同、心より嬉しくかつ誇らしく思っております。

保護者の皆様におかれましては、3年間本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。また、急な日程変更にもかかわらず、ご参列いただき、重ねてお礼申し上げます。本日、お子様の卒業をお迎えし、感無量の思いだと拝察いたします。誠におめでとうございます。

 

 皆さんはこの3年間東海大福岡高校という看板を背負って頑張ってくれました。日本一の挨拶・校内外の美化活動、皆さん一人ひとりの身だしなみ、そしてなによりさわやかな笑顔。そういった小さいひとつひとつの積み重ねが東海大福岡高校の新しいイメージ・伝統になったのだと思っています。

部活動の活躍も大きな力となりました。女子バスケットボール部がウィンターカップに初出場し、新たな歴史を作ってくれました。昨年12月の終業式のとき、ここ体育館でまさに試合中のインターネット配信をスクーリーンに映して、みんなで応援したことも記憶に新しいところです。 

また、女子サッカー部が昨年に引き続き、全国選手権大会に出場し、見事ベスト8となりました。昨年のベスト4には一歩届きませんでしたが、2年連続全国選手権での上位進出、全国の強豪校・常連校の地位を確かなものにしたと思います。

そして、男子剣道部が玉竜旗という全国大会で第3位という輝かしい結果を残してくれました。日々の厳しい鍛錬が全国3位というすばらしい結果に表れました。本当に全校生徒に勇気と希望を与えてくれましたと思っています。

また、文化系クラブでも吹奏楽部が一昨年九州コンクールへの出場を果たし、今年の夏も高文連全国大会出場を決めています。3年生の皆さんが、そういった出場の礎を担っていたと思っています。本当に、学校内外でめざましい活躍をしてくれました。

たくさんの部活動が、いろんなところで東海大福岡の看板と誇りを背負って、懸命に闘ってくれました。競技内容だけではなく、競技外での行動や立ち居振る舞いも大変評価されています。まさに、皆さんが、人のために体を張れる・誰かのために行動ができる人に成長をしてくれたと思っています。

 

さて、昨今、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されております。未知のウイルスに個人レベルで対抗するのは、予防と免疫力だと言われています。その免疫力をあげるためには、食生活や運動、そしてストレスをためないことなどがあげられます。何より、普段の生活から免疫力を上げておくことが、大事なことだと言われています。

私が皆さんに伝えたいことは、人生においても、人生の免疫力を上げることが大事なことだということです。人生にはいろんなことが起こってきます。うまくいかない事や困難にぶち当たること、どうしようもできない悲しいことや挫折に打ちひしがれること。私は若いうちに多くの挫折を味わうことが人生の免疫力を上げることだと思っています。誤解しないでください。皆さんに挫折の人生を送れとは言っておりません。しかし、若い時、特に10代20代の時に、たくさんの挫折を経験することが、人生の免疫力を上げる唯一の方法だと思っています。人生の免疫力がないいまま40代を迎え、その時になって大きな挫折をしたら、立ち上がることは相当困難なことでしょう。若い時に、温室の内ではなく、いろんな空気に接し、人生の免疫力を上げていれば、その後の人生において未知なるできごとや、どんな困難な出来事にぶち当たっても、免疫力で乗り越えることができるはずです。

皆さんも本校での3年間のなかで、うまくいかなかったことがたくさんあったと思います。悔しくて悔しくて涙をながしたこと、たくさんあったと思います。でもそれでいいんですよ。それが皆さんの人生の免疫力になってるんですよ。これから人生で挫折したとき、きっと高校時代の経験が免疫力となってくれるはずです。

一昨日、皆さんに、たくさんの恋をしてください。という話をしましたね。皆さんのこれからの人生で素敵な恋に出逢ってください。でもね、できれば哀しい失恋・辛い失恋も味わってみなさいという話をしましたよね。ここでは言えないお話もしましたね。要するに、失恋という挫折が人生の免疫力になるということです。恋だけではありません。スポーツ、芸術、学問、いろんなことにチャレンジしてください。たくさんの目標をもち、たくさんの望みを抱き、たくさんのことに挑戦をするのです。もちろん、成功する経験もたくさん味わってほしいと思いますが、目標が達成できなかったとき、望みが挫かれたとき、挑戦に敗れたとき、そんな挫折を味わったときこそ、人生の免疫力をあげる最大のチャンスなんだと受け止めて乗り越えてください。

 

これからの日本社会は少子高齢化、外国人労働者とそのご家族の増加、AIやロボットの進出など、未だ日本社会として経験していないことが今後起こってくるでしょう。でも、決して負けないでください。人生の免疫力を上げて、タフな人生を力強く歩んでください。

これが、私が皆さんに伝えたい最後のメッセージです。

 

それでは、卒業生の皆さん、気概をもって堂々たる人生を歩んでください。皆さんの限りない前途を祝福して、私の告辞といたします。

 

2020年3月1日

東海大学付属福岡高等学校 校長 津山憲司

 

2020/01/01

『2020年新年を迎えて』

校 長  津山 憲司

 

 明けましておめでとうございます。皆さま方におかれましては、健やかに新年をお迎えされたこととお慶び申し上げます。

 2020年(令和2年)がスタートしました。今年の干支(えと)は子年です。干支は十二支で表されており、十二支は古来より年・時刻・方位を表すのに用いられています。「子(ねずみ)」はその第一番目にあたり、時刻は午前0時、方位は北を表しています。では、なぜ「子(ねずみ)」が第一番目になったのでしょうか。こんな話が伝わっています。あるとき、神様が動物の中から12匹をそれぞれの年のリーダにすることにして、自分の家の門に早く来た順番で決めることにました。牛は動きが遅いので真っ先に出かけ、神様の家の門の前に一番に着きました。ところが、牛の頭の上に乗っていたねずみが、真っ先に門の中に飛び込んだので、子が一番になったといいます。また、猫も十二支に入れてもらおうと準備していたのですが、ねずみが集合の日をわざと一日遅れで教えたので、猫は十二支に入れなかったのです。それで、今でも猫はねずみを追い回しているということです。

 

 さて、今年はいよいよTOKYOオリンピック・パラリンピックの年となります。どんなドラマが待ち受けているか、今から楽しみです。昨年はなんといってもラグビーワールドカップの日本代表の大活躍で、日本中が感動に湧き上がったことでした。

恥ずかしい話ですが、ラグビーに携わって40年以上の私でさえ、正直勝てるとは思っていませんでした。勝ってほしい、せめて接戦に持ち込んで欲しいとは願っていましたが、まさか本当に勝つとは信じていませんでした。自分たちよりも格上の相手に勝つことは難しいことです。チャレンジャーがチャンピオンに勝つことはあまりありません。チャンピオンが勝つことの方が圧倒的に多いのです。チャレンジャーは善戦するが、最後にはやはり負けてしまうことの方が多いのです。でも、ラグビー日本代表は、自分たちより格上のアイルランドやスコットランドに見事勝利し、目標であるベスト8に入ることができました。あきらめないで信じて努力すれば、どんな目標も達成できることを教えてくれました。だから、日本の多くの人々が感動し、勇気を与えてもらえたと思います。

 

 ラグビー日本代表を率いたジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、メンタル(心)の鍛え方について、「私のメンタル(心)の鍛え方は、日頃、朝起きてから“いい人格者”であること。」という言葉を残しています。メンタルの鍛え方・心の持ち方について、日頃の行動・朝起きてからの行動の積み重ねだと言っています。いかに人格を磨くか、人間力を培うかが、ここといった勝負のときにも動じない強いメンタル(心)を養う唯一の道だと解釈します。

そういえば、年末、初のウィンターカップに挑んだ女子バスケットボール部、このあと選手権大会に挑む女子サッカー部の諸君も、朝早くから人間力を磨く行動を積み重ねてくれていることは、動かざる明白な事実です。メンタルを磨く唯一の道が、日常の生活・朝起きてからのすべての行動に宿っているということを肝に銘じ、今年一年のいいスタートをきってほしいと願っています。皆さんにとってすばらしい年になることを祈念しています。

 最後に、1月3日から始まる全日本高等学校女子サッカー選手権大会での活躍を期待しています。東海大福岡女子サッカー部らしいプレーをしてください。

2019/07/18

『授業評価アンケートより』

校 長 津山 憲司

 

暑中お見舞い申し上げます。本日、1学期終業式を終え、いよいよ明日より夏休みに入ります。また明日は野球の試合4回戦を行われ、本校も全校応援体制で臨みます。頂点を目指し、全校生徒を甲子園まで連れて行ってほしいと思います。

さて、終業式にて1学期授業アンケート結果を発表しました。本校は、生徒の授業満足度日本一を目指しています。その実現のため、生徒の授業満足度を測る授業評価アンケートを、本校の学校改革・授業改革の重要なファクターとして、位置づけています。

今回のトップ10の先生(アイウエオ順)は、伊藤良太、今林清香、岩田祐子、笠井貴伸、笠松高志、江田一生、下園直輝、中村謙三、林紘平、松原崇志でした。10月のアンケート結果を経て、ベストティチャー候補の4名が選ばれ、グッドティチャー6名が決定することになっています。その後、4名の候補の審査授業を経て、ベストティチャーが選ばれます。

今回の全体の平均点は72.2%で、トップ10の先生の平均点は、84.4%でありました。2学期には、生徒の授業満足度が上がり、この平均点も上がるように努めたい思います。

アンケートの各項目ごとに分析すると、1項目が「学習環境整備」についてで平均79.6% 、この項目のトップは高橋文美先生で97.0%でした。2項目が「無気力な生徒への指導」については平均74.5%、トップは同じく高橋文美先生で93.9%。3項目「コンピテンシーの意識づけ」については一番低く平均62.1%、トップが笠井貴伸先生で91.0%でした。 4項目「授業内容の工夫度」については平均73.8%、トップは林英輝先生88.6%。5項目が「アクティブラーニング授業展開度」についてで平均69.5%、トップが笠井貴伸先生で85.9%。6項目が「授業の魅力度」については平均73.8%、トップは岩田祐子生先生で93.2%でした。

生徒の改善すべきコメントとしては、授業のスピードや板書についてが多かったでした。なかには、「アクティブラーニングをとりいれてほしい」「話し合いを増やしてほしい」「生徒に考えさせるような授業をしてほしい」といった本校が目指しているアクティブラーニングを柱とした生徒主体的な授業スタイルを求めるコメントも多くありました。生徒たちは本校が学校全体で授業を改善しようとしていることを感じ、わかる授業、考える授業、楽しい授業、そして積極的に参加する主体的な授業を求めてくれているということです。

授業の良いところのコメントでは、「楽しい」「毎回ワクワクして受けている」「説明が具体的でわかりやすい」「先生のおかげで教科が好きになった」「授業が明るい空気を作ってくれる」「アクティブラーニングが楽しい」「授業を改善していこうという意気が感じられる」「パワーポイントやタブレットを使ってわかりやすい」など。生徒が楽しい、わかりやすい、教科が好きになるといった授業が、やはり生徒の満足度が高い授業と言えます。

今回の生徒による授業アンケートの結果を、コメントも含め、それぞれの教員がしっかりと受けとめて、2学期に向けて授業改善に努めたいと思います。

次に、ベストクラス賞について、総合ベストクラスは1年9組でした。進学I類コースベストクラスは1年1組、進学II類コースのベストクラスは3年8組、 スーパー特進コースベストクラスが2年9組となりました。これは、全教員が自分の担当しているクラスについて、授業マナーや、授業に対する参加度・積極性、また仲間との協力度などの項目で、アンケートをとって決めます。全体の1番を総合ベストクラス。そしてそのクラスを除いて、それぞれのコースごとに学年関係なしに1番すばらしいクラス、合わせて4クラスを表彰するものです。

本校では、昨年度より身につけるべき七つの学力「コンピテンシー」を定めました。その「コンピテンシー」を身につけるための授業手法として、アクティブラーニングを推進してきました。そして、授業での10項目の約束事「Xの約束」を決めました。その「Xの約束」を基に生徒による授業評価アンケートと教師による授業クラスアンケートができています。

本校の授業は、先生と生徒が協働して創りあげるものです。東海福岡のそれぞれの授業を変化させて、東海福岡の授業全体を進化させたいと思っています。そして、東海福岡のオリジナル授業文化を構築したいと思っています。それが、これからの時代を切り拓く生徒たちの力になっていくものと信じています。

 

明日から夏休みに入ります。補習や部活動などそれぞれの分野で大いにチャレンジして欲しいと思います。そしてこの夏が終わった頃には逞しく成長していて欲しいと願っています。熱中症など身体に充分に気をつけて元気で夏を乗り切ってください。

皆さんのご健勝をお祈りしています。

 

2019/05/01

『令和』という新たな時代へ

校 長  津山 憲司

 「令和」という新しい時代がいよいよスタートしました。「初春の令月にて、気よく風和らぎ、」という万葉集の一説が典拠となった文字です。「令月」というのは、厳しい寒さに耐えて、見事に咲き誇る梅の花ように、それぞれの花を大きく咲かせる。という解釈だそうです。私は、本校のスローガンである「Be the No.1!」とよく似た解釈の漢字だと思いました。ナンバーワンをめざし、厳しさを乗り越えることで、真のオンリーワンに成長し、自分だけの美しい花を咲かせる。まさに、「令和」の「令」と同じ意味であります。そして、「令和」の「和」とは、平和の日々に心からの感謝の念を抱き、希望に満ちあふれた新しい時代を共に切り開いていく決意を表しているそうです。まさしくチーム力で新しい未来を切り開くという「Team Tokai Fukuoka!」本校のスローガンにぴったりと当てはまっています。すなわち、これから皆さんが進もうとする「令和」という時代に、本校の「Be the No.1!」「Team Tokai Fukuoka!」というスローガンは、まさに先駆けと言えます。本校は、「令和」という新しい時代を堂々と生きていく力を育てていく学校であります。

 

では、「令和」という新しい時代とはどんな時代でしょうか。現在の社会情勢は、SNSの普及やAI(人工知能)・ロボットなどがどんどん社会に進出してきています。また、外国人労働者とその家族とが共生できるグローバルな日本社会になることが求められています。これからの日本社会は、変化ではなく「進化」を遂げようとしているのかもしれません。

そんな進化する日本社会では、今後10年間で現在の職業の約50%がなくなると言われています。昨今のスーパーマーケットではセルフレジが着実に増えてきました。近いうちには、タクシーやトラックのドライバーが自動運転に変わり、電話のオペレータもSiriにとって代わっていくことでしょう。スポーツの分野でも、プロ野球でリクエストというVTRの判定システムやバレーボールやテニス、ラグビーでも画像での判定システムが採用されています。いづれはスポーツの審判もAIに代わっていくことになるでしょう。しかし、職業がなくなっていくことは今に始まったことではありません。30年前の職業がどう変わってきたかを考えてみると、商店は大型ショッピングセンターに、街の電気屋さんは量販店に代わってきました。以前の駅の改札では、駅員さんが切符を切っていましたが、今はどこも自動改札になっています。でも、現在でも駅には駅員さんが必要です。切符を切っていた仕事から、機械を扱って切符を発行したり、さらに高度な技術が必要な仕事や適切な接客対応が求められています。そうなんです、いつの時代でも、技術革新や社会変化で職業が消えて行ったり、また新たな職業が生まれたりしています。大事なことは、その変化に適応していく力を身につけることだと思います。

「進化論」を唱えたダーウィンの言葉に、「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。」とあります。すなわち、これからの時代で大事なことは変化に適応することであります。そして、その変化に適応するためには、自ら考え行動できる「主体的な力」を培うことだと思ってます。「主体的な力」とはなにか。それは、「自分で状況を判断して、ある目的に向かって、自ら責任をもって効果的な行動をとることができる力」のことなのです。

 

私は、「学校があなたに何をしてくれるのではなく、あなたが学校に何ができるのか」・「授業があなたに何をしてくれるのではなく、あなたが授業にどうかかわっていけるのか」・「チームがあなたに何をしてくれるのではなく、あなたがチームのためにどんな貢献ができるのか」ということを、深く考えてほしいと思っています。「自分が何ができる」、「自分自身」を主語にできるような主体的な考え方を持つことが肝要です。「自分が、学校に・日々の授業に・クラス活動に・クラブ活動に、そして友人や仲間に、どうかかわっていけるのか」ということを考えて、自らの行動で示してほしいと思います。皆さんにとって、日々の授業や部活動のなかで、人間力を培うという目的のために、自ら考え自ら責任をもって行動することこそが大事なことなのです。そして、「令和」という新たな時代に向かって、皆さん自身が変化に適応して「進化」を遂げ、人間力に満ちた堂々たる人生を歩んでほしいと願っています。

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