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東海大学福岡校長先生のブログ

堂々とした人生を!

2024/03/02

 弥生三月、冷たい風の中、桜の梢の内から芽吹く息づかいが聞こえています。 本日、第 56 回卒業証書授与式を挙行できることは、大変喜ばしいことであり ます。 今、呼名されました388名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 皆さんのご卒業を教職員一同、誇りに思っております。 保護者の皆様におかれましては、3年間本校の教育活動に対しまして、ご理解 とご協力を賜り、誠にありがとうございました。本日、お子様の卒業をお迎えし、 感無量の思いだと拝察いたします。誠におめでとうございます。 また、松本県議会議員をはじめ地域コミュニティの方々、地元中学校校長先生、 たくさんのご来賓の方々にご臨席賜り、心より感謝申し上げます。ありがとうご ざいます。 本校では、できるだけアクティブな教育にこだわってきました。それは、皆さ んがアクティブな活動にこだわりをもってくれたからできたことでした。校外 学習、クラスマッチ、秋のスポーツフェスティバルやけやき祭、そして昨年度か ら始めたカリーチャレンジ。3年生がみんなでつくっていこう、やれることをや りきろうという想いで、すべてのイベントが大成功となりました。まさに仲間と 共に笑顔で過ごせた 3 年間だったと思います。

 さて、ご卒業を迎える皆さんに伝えたいメッセージがあります。 それは、人生において私が最も大事にしている二つのことです。 これからの皆さんの人生には長い道のりが待っています。 その道のりは決して平たんな道ばかりではないでしょう。厳しい登り坂や絶 壁の谷、また、急なアクシデントに見舞われるかもしれません。 人生、うまくいくことよりうまくいかないことの方が、ずっと多いのだと私は 思います。そんな人生で、私が大切にしている二つの事とは、逃げない事、そし てごまかさないことです。 どんなピンチに襲われようが、どんな厳しいことが起ころうが、逃げないでく ださい。勝てなくてもいい。負けてもいい。惨敗してもいい。砕け散ってもいい。 でもそこから逃げないでください。 ここで誤解しないでくださいね。大学や会社などの組織をどうしても辞めた いということもあるでしょう。自分の科せられたことをどうしてもできないこ ともあるでしょう。約束をしたもののどうしても果たせないこともあるでしょ う。私が言いたいことは、辞めたいなら辞めることから。できないならできない ことから。果たせないなら果たせないことから、言い訳をして逃げないでくださ い。それが、ごまかさないことだと思っています。ごまかすことなく、何事も受 けとめることが、きっと次の扉を開くカギになるはずです。 自分自身から・自分の心から・自分の生き方から逃げないでごまかさないで、 堂々とした人生を歩んでください。堂々とした人生とは、成功するとか、お金持 ちになるとか、名誉なんかではなく、逃げない、ごまかさない人生だと思います。 どうか、逃げない、ごまかさない、堂々とした人生を歩んでください これが、皆さんへの卒業式でのメッセージです。 最後になりますが、先般からの報道や SNS 等でのことで、皆様には大変ご迷 惑とご心配をおかけしております。報道やネットをみて傷ついた人。友人や周り の人からの言葉で、恥ずかしい思いや、やるせない気持ちになった人も多かった と思います。自分が卒業していく学校が東海福岡高校ということを大きな声で 言えなくなった人もいるかもしれません。 でもね、皆さんがここで学んだ3年間の中で、心に感じたことが真実です。報 道やネットではなく、皆さんが、ここで学んだこと、いろんな人と触れ合ったこ と、心で感じたことがすべてであり、本当の真実です。ですので、皆さんが過ご した3年間の高校生活にどうか誇りをもって、これからの人生を、逃げない・ご まかさないで、堂々歩んでください。 私は、これから、東海福岡の信頼を取り戻し、さらに誇りに思ってもらえる学 校にしていくことを、卒業生の皆さん、保護者・地域の皆様にここでお約束し、 私の卒業式の告辞といたします。

2024 年 3 月 2 日 校長 津山憲司 

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