
2018年度体育祭に向けて
生徒会担当 : 弘中 健治
8月27日(月)、二学期の始業式が行われました。夏休み中に部活動の大会、国内外での様々な研修、被災地へのボランティア活動などに参加し、そのメンバーで協力して流した汗は生徒たちを成長させたと思います。生徒たちはより一層大人の顔つきになっていてとても驚かされました。
さて、二学期は“行事の学期”です。一年で一番多くのイベントがあります。その一つ目が体育祭です。今年度は新たに男女混合でブロック対抗ダンスバトルをプログラムに組み入れました。また、昨年から始まった学校応援もさらに改良してお届けします。
本番当日までもう少しです。生徒はクラスの団結はもちろん、学年の枠を超えたブロックで先輩後輩が協同し、素晴らしいチームワークを短い時間の中で培ってくれることと思います。私が担当する生徒会メンバーも一丸となり、体育祭を成功させるためにパンフレット作成や、円滑な進行を行うための資料集め、種目ごとの放送準備など生徒全員の思い出に残るイベントづくりに努力しています。生徒たちはそれぞれの役割で未来へつながる人間力を、今この時も伸ばしていてくれていることでしょう。この体育祭で更なる生徒の成長をご覧いただければ幸いです。2018年度は9月7日(金)グローバルアリーナにて9:45開始です。平日ではありますが、是非お越しください。
「在校生の頑張りをぜひ!!」
募集対策室長 西村正己
いよいよ新学期がはじまろうとしています。皆さんにとって2018年の夏休みはどうでしたか?平成最後の夏休みを充実したものにできたでしょうか?近年にない猛暑続きで大変だったと思いますが、元気な姿で新学期投稿するのを楽しみに待っています。
これからの時期は、中学生やその保護者を対象としたイベントが数多くあります。
・9月18~19日 私立高等学校「私学展」
・9月1日(土) 第1回オープンスクール
・10月6日(土) 第2回オープンスクール
・11月17日(土) 第3回オープンスクール
・12月8日(土) 入試対策説明会
など、たくさんの中学生や保護者が本校に興味を持って来校されます。
私は、生徒募集対策室という中学生に東海大福岡高校の良さを知ってもらう部署にいます。在校生の日ごろの頑張りをより多くの方に知ってもらい本校に興味関心を持ってもらうお手伝いをする部署です。
このイベントでは、本校のスローガンである「主人公は生徒(きみ)!」を軸に、様々な企画を考えております。何といっても本校の一番のストロングポイントは「生徒」だからです。
中学生やその保護者は、本校に来校する際、何を見に来ているのか?それは私の説明や施設やランチの内容より、何よりも東海大福岡の在校生の「生の姿」を見に来ています。
「学校生活は楽しそうなのかな?」
「部活の先輩は元気にしているかな?」
「ここに来たらどのような高校生活を送れるかな?」
など、在校生の素の姿を見に来ています。皆さんが3年前・2年前・1年前そうであったように、中学生は、期待と不安の中来校します。高校生となった今、皆さんができることは何でしょう?
「かしこまる」必要はありません。他と比較する必要もありません。皆さんの普段を見せてください。
学校は楽しくないといけないと思っています。生徒一人一人が楽しい学校生活を送るために先生たちは全力でサポートします。(楽しいは楽「らく」ではありません)
2学期は、体育祭・けやき祭など楽しいイベントもたくさんあります。9月初旬には「宗像フェス」にも参加します。様々なイベントや経験を通して成長した、と言える2学期にしてください。
「NO FUN NO SCHOOL!(楽しくなければ学校じゃない)」
一生に一度しかない高校生活、何事にも全力で頑張ろう!!
東海大学海洋調査研修船「望星丸」研修より 教頭 笠井 貴伸
東海大学の付属高校の魅力の一つが学園の「スケールメリット」にあります。
「東海のスケールメリット」として私が紹介したいものに「望星丸研修航海」があります。
2年に一度静岡県の駿河湾で行われる研修です。今年は7月23日(月)から25日(水)の2泊3日の研修となりました。
23日夕方静岡県清水港を出港駿河湾内のポイントを回り各種の実験を行いました。 24日にはメインの水圧実験や海底生物の採取が行われ、水深1600mの海底近くに沈めたカップ麺の容器が圧力により収縮することがわかりました。引き上げられた砂泥の中から見たこともない水棲生物が現れました。
今年度は操船体験や船の上からの夜釣りや天体観測もあり忘れられない体験となりました。
船酔いに最初は悩まされた人もいたようですがなかなかできない体験でした。
夏休みのこの時期は国際交流事業、次世代リーダー塾、学園オリンピックなど多くの研修や体験学習が準備されています。
一人でも多くの生徒が自ら手を挙げこれらの研修に積極的に参加し、様々な経験を積んで新たな夢や目標を見つけてほしいと思います。
アクティブ・ラーニング(AL)に思う
教務部主任 桶川律暢
最近、「こっそり」ハマっているのが、漢字の成り立ちを調べることだ。なぜ「こっそり」かと言うと、私は国語の教師だから。しかも教壇に立って三十数年にもなる。「え?今さらですか」と言われそうで恥ずかしいのだ。
でも、今さらでも、やっぱり漢字の成り立ちは面白い。遥か四千年もの昔に生まれたその象形は今も昔も変わらない人間のドラマを感じさせる。「愛」という字は、「頭を一生懸命巡らせる人」と「心臓」の象形から「大切にする、好きな気持ちが相手に及ぶ」意味の「愛」が生まれたとのこと。「好き」な人ができたら相手の事をたくさん知ろうとする思いは今も昔も変わらないということだろう。気になる漢字が目に入ったら、ちょっと調べてみる。自分で調べてみたことは不思議に心に残るものだ。
今、本校では「アクティブ・ラーニング(AL)」に取り組んでいる。教師からの一方向的な講義での知識の習得ではなく、生徒たちが主体的に、仲間と深く考えながら課題を解決する力を養うというのが目的だ。また、自らが進んで課題を見つけ出し、そして解決することのほうが身につくらしい。
なるほど。確かにそうだ。自分で疑問に思って調べてみた漢字の成り立ちは記憶に残る。次も調べてみたくなる。ALに取り組んでいる若い先生たちの授業を参観しながら、自分の高校時代もこんな授業だったら楽しかっただろうなと思ったりする。
勉強を怠けていた自分の責任を当時の高校の先生に転嫁してはいけないんだけどね。
「話してみたい」気持ちを大切に
健康推進室長 早見 京子
新緑のまぶしい季節となりました。新学期からほぼ1か月が経ち、東海福岡での生活を皆さん精一杯頑張って過ごしていることと思います。
毎日学校生活を送るなかで、問題にぶつかったり、ふと悩んだ時に、みなさんはどのようにその悩みに対応していますか。身近な友達や家族に相談しますか。それとも、スマホで検索して解決しますか。また、スマホで自分の心身の不調について、調べすぎて余計に不安になったことはないでしょうか。
世界的に有名なアスリートや社会的に成功している人たちも、急に第一線から退き、心身のケアに向き合い、次のステップへ備えるということは、時にあります。体調不良が続いたり、心配なことがあるけど、どこに相談すればいいかわからない、友人関係で悩んでいる時など、ちょっとのぞいてみる感覚で健康推進室をノックしてみてください。
本校の健康推進室には、養護教諭、スクールカウンセラー、教員スタッフがいます。場所は1FのB翼にあり、保健室(処置室)・クールダウンルーム・カウンセリングルームの3つの部屋があります。
カウンセリングはゆっくりお話しをするために、予約制で火曜日(午後のみ)と金曜日(終日)です。また、養護教諭を窓口に当日予約も可能です。
「話してみたい」という気持ちは、弱さではありません。一緒に相談しながら、自分の学生生活を豊かにしていきましょう。
『宿泊研修を終えて』
4月24日からの3日間、今年も新入生宿泊研修を無事に終了することが出来ました。本校にとっては大分県中津江村にある鯛生スポーツセンターに場所を移して今回で2回目の研修でした。
さてこの中津江村と聞けば、この学年が生まれた年の2002年度、どうしても思い出される出来事があります。それはW杯サッカー日韓共催においてカメルーン代表の来日が遅れたニュースです。到着予定日になっても全く訪れる気配がなく日本中、殊にキャンプ地である中津江村民は大きな不安に包まれました。
そのサッカーカメルーン代表ですが、1990年のイタリア大会こそアフリカ勢初のベスト8に入り、まさに「カメルーン旋風」を巻き起こしました。しかし、それ以降の約30年、その間のW杯はたったの一度もグループリーグを突破していません。有り余るほどのポテンシャルを兼ね備えた彼らに見合った結果が出ない理由がどこにあるのでしょうか。その原因として「チームワークの欠如」が言われています。皆さんもこれまでの人生の中で、自分自身がどんなに優れた能力を持っていようと、一人の人間が発揮できる力には限界がある。このことを実感した経験があると思います。
16年前、団結力というウィークポイントを持つカメルーン代表が降り立ったこの地で、新入生の「Team東海福岡」の心意気は十分伝わってきました。このことが集団行動、合唱コンクール、遠歩等で得ることの出来た何よりの成果だと思います。そして出会った仲間達との縁に感謝し、これからの高校3年間が光り輝くものになることを期待しています。
研究部主任
田代 修一
高校生活最後の一年がスタートしました!
第3学年主任 松原 崇志
3年生の生徒たちへ
君たちが本校に入学して、2年が経ちました。1年次、2年次と様々なことを経験して、成長してくれていることを嬉しく思います。
さて、今年は校内では最高学年生としての責任ある行動をとりながらも、高校3年生として進路選択の不安や悩みと戦い続ける1年間になります。
本校のスローガンである「主人公は生徒(きみ)」。君たちは一人ひとりがヒーローであり、ヒロインなのです。
ヒーロー・ヒロインはどんな逆境でも、逃げずに戦います。どんなに強い相手にもひるまずに、諦めません。必ず立ち上がり、そして勝利してみせます。
君たちは君たちの人生のヒーロー・ヒロインです。だから、君たちはそれぞれの不安や悩みとしっかりと向き合い、勝利しなければなりません。大丈夫。君たちのそばには、支えてくれる保護者の方々がいます。学校にはしっかりと導いてくれる3学年の教員団がいます。我々大人は、できる限りのサポートをしていく覚悟です。
だからこそ、君たちは自分の中にある勇気を振り絞って、戦い続けよう!
周囲への目配り、気配り、心配りを忘れずに。
周囲への感謝の気持ちや謙虚な姿勢を忘れずに。
他者を受け入れる心の姿勢をしっかりと持って、自分に矢印を向け、戦い続けよう!
それができれば、きっと3学年308名の皆が納得のいく進路実現ができるはずです。
我々3学年教職員は、そのために最大限の努力をしていくことを約束します。
君たちが将来、高校生活を思い返すとき、最も思い出が多いのは、この3年生の1年間になるはずです。この1年間が最も輝く青春の1年間になるように、一緒に頑張りましょう!
目配り・気配り・心配り
2学年主任 福本 拡志
2018年度が始まって2週間が経過しました。403名の後輩たちが入学し、様々な場面で少しずつ先輩としての自覚が出てきたのではないかと思います。
高校2年生はとても重要な学年です。修学旅行などの楽しみな行事も控えていますが、進路についてじっくりと考えることができる時期でもあります。自分自身の今後のことですので、家族や友達としっかりと相談してください。困ったことなどあったときは、先生方にいつでも相談に来てください。
今回は、私が入学当時から生徒たちに伝えていることを記載したいと思います。それは、「目配り・気配り・心配り」という言葉です。インターネットで検索してみると、様々な定義がされていますが、私は以下のように考えています。
目配り:注意をゆきとどかせて見て聞いて、それらの1つひとつから本質を見極めること
気配り:目配りで感じとった本質から、何をしてあげればいいかを配慮すること
心配り:気配りで感じた配慮を、実際に行動であらわすこと
これらの言葉がとても重要ということは、私が大学卒業後に一度企業での勤務経験があることからきています。
本校校長のブログにも“本校の理想とする教育”として以下のように記載がありました。
『自分のことより、友人や周り人のことに気配り心配りができる人。
社会や世界の情勢に目をむけて、心を配ることができる人。
そして、自身の生き方として、他人の幸せを自分の幸せとできる人を育てたい。』
この理想の教育を実現するために本校では、三つの具体的な教育方針を打ち立てています。
◎『ナンバーワンをめざす!』
〜高い志と大きな夢に挑戦することで、真のオンリーワンに成長させる教育〜
◎『Team Tokai Fukuoka』
〜チーム力・団体戦で、仲間と共に成長し、感謝の心を育てる教育〜
◎『主人公は生徒』
〜生徒が主人公になる活動を通して、すばらしい大人に育てる教育〜
高校時代に「目配り・気配り・心配り」ができるようになり、将来、社会の多彩な分野でリーダーシップを発揮し、活躍できる人間になって欲しいと思います。そのために、私たちは全力でサポートします。
共に歩んでいきましょう!よろしくです!
第1学年主任
飯島 寛輝
今年度から、学年主任を務めることになりました、飯島寛輝といいます。着任して5年目という節目の年に、403名というここ数年、経験していない入学者数を確保でき、驚きと嬉しさとは反面、責任と不安が交錯しています。私自身も入学生と同じように、不安と何もわからない一からのスタートなので、生徒たちと共に一日一日を大切に過ごし、共に成長し、三年後、「良い学年だった」と言ってもらえるような、単純ではありますがそんな学年にしたいと考えています。そのためには、自分の思い通りにならないことが多い世の中で、今を生きる人間、未来に向かって生きる人間教育ができればいいと考えています。
さて、一年生も高校生活がスタートして2週間ほど経過しましたが、高校生活を過ごしていく上でこの一年間、2つの点について努力して欲しいと考えています。
1つ目は、基本的生活習慣を確立して、学習環境の変化、一日の生活サイクル(リズム)の変化に一日も早く適応できる身体を作るように努めてください。
2つ目は、人間関係の構築です。これから先、何百、何千という人達と出会うでしょう。
この403名と君達が関わる先生たちとも出会いです。いろいろな人達を知り、いろいろな人達と関わり、深い絆を作って欲しいと願います。なかには、まだ不慣れな人もいるでしょう。そういう人達に気を配れる人、目配りができる人に成長して欲しいと強く望みます。
最後に、本校はいろいろな意味で「ナンバーワン=日本一」を目指して学校改革を進めています。どんな小さなことでもいい、何か一つでもいいので目標や夢を持ち、そこへ向けて努力し、歯を食いしばってみよう。達成したときの景色はきっと格別でしょう。そんな学校生活を君達と共に過ごしていきたいと考えています。
「主人公は生徒」です!よろしくお願いします!
「安全地帯」
養護教諭 西村佳子
先日、ある生徒から「ここ(保健室)は安全地帯だ」と言われた。生徒にとってこの保健室という空間は、教室とは違った空気が流れる場である。観葉植物があり、BGMが流れる明るい部屋。教室で戦闘態勢になっている生徒にとっては、ちょっとホッとできる場所なのかもしれない。
この場所を訪れる生徒は年間2000人以上になる。ほとんどが体調不良やケガ等以外の記録に残らないような内容である。ちょっと身長を測りに、学校保険の書類をもらいに、絆創膏が欲しい、弁当のお箸忘れた、ちょっと涼みに、ただ何となく・・などといった理由である。いわば「学校の何でも屋」としての機能を持つ保健室は出来る限り生徒の要望を聞き、支援をしている。しかし、ある生徒には有効な支援が、別の生徒にとっては却って逆効果である場合も当たり前のようにある。
支援はまた、甘やかしと紙一重でもある。
どこまで許し受け入れるか、その境界にいつも悩む。当然受け入れられる事ばかりではない。これから先、生徒が歩んでいく社会への適応を果たすためには、高いハードルを乗り越える力が必要である。心が折れそうになるくらい辛い経験や出来事があるかもしれない。そういう時こそが、自分自身を成長させるチャンスになる。ぜひ、高校時代に、この乗り越える力を付けてほしいと心から願っている。安全地帯から解き放たれたとき、自分自身の成長が試される。
東海大福岡生の未来に幸多かれ!