このページの本文へジャンプする

東海大学福岡校長先生のブログ

『リスペクト』  ~2020年度建学記念式典スピーチより~

2020/10/29

『リスペクト』

~2020年度建学記念式典スピーチより~

 

今日建学式典が開催され、けやき祭が実施されることは、決してあたりまえのことではありません。「あたりまえ」の反対語、覚えていますか。「ありがとう」でしたね。どうか、「ありがとう」という感謝の気持ちをいつも忘れずに、このけやき祭の2日間を楽しんで欲しいと思います。

 

さて、今日のスピーチのテーマは、私が大好きな言葉のひとつである「リスペクト」という言葉について話をします。

 

私は、すべての人と人の関係において、この「リスペクト」が最も大事な要素だと思います。家族や学校、クラブやクラスなどすべての集団の中で、すべてのチームの中で、大事な要素が「リスペクト」だと思います。

 

生徒の皆さんは、友達をリスペクトし、先生をリスペクトしていますか。また、先生方は生徒の皆さんをリスペクトしなければなりません。私は、すべての生徒・先生同士がリスペクトしあえる学校にしたいと思っています。リスペクトしあえる学校、それが、チーム東海だと思っています。

 

ところで、「リスペクト」の意味はわかりますか。「尊敬する」という意味です。もちろん「人を尊敬すること」はすばらしいことです。しかし、変な言い方ですが、すべての友人や先生方の全員を尊敬する自信がありますか。または、尊敬しなさいと押し付けられたとしたら、本当に尊敬できるのでしょうか。私はそうは思いません。「尊敬」は自然と生まれる感情なので、すべての人を無理やりに尊敬しなさい。ということを、私が皆さんに伝えたいわけでは決してありません。

 

もう少し、「リスペクト」という言葉を詳しく考えてみましょう。「リスペクト」の「リ」は、「リターン」「リベンジ」の「リ」であり、「再び・もう一度・繰り返す」という意味です。「リスペクト」の「スペクト」とは、「心から深くじっと見る。」という意味だそうです。すなわち、「リスペクト」という真の意味は、「何回も何回も繰り返し、心から深くじっと見る」という意味になります。相手をリスペクトするということは、「何度も何度も、その人を心から深くじっと見る」という意味で、要するに「相手のことを大切にする、尊重する」という意味になります。

 

今、皆さんは私のスピーチをしっかりと聞いてくれています。私のスピーチを大切にしてくれているということです。すなわち、皆さんが私に「リスペクト」してくれているということになります。私が校長だから敬意を払って聞いてくれているかもしれないけど、私は校長としてではなく、津山の話を聞いてみたいと思ってくれているのなら、本当に嬉しいことです。そして、私もまた、聞いてくれている皆さんに「リスペクト」しています。

 

相手が、校長であろうが、担任の先生であろうが、数学の先生であろうが、友人であろうが、先輩であろうが、後輩であろうが、相手のこと大切にすることが大事で、そのことを「リスペクト」といいます。

 

人は、みんなそれぞれ違いがあります。全く自分と同じという人間は存在しません。そのお互いの違いを認め合うこと、自分とは違う相手のことを大切にする・尊重することが、「リスペクト」するということなのです。そのためには、相手の話をじっくり聞く、相手の言動や気持ちをしっかり受け止めることが大事なことだと思います。

 

私は、生徒の皆さん同士、また先生と生徒のお互いが、相手を大切しあえる・尊重しあえる、リスペクトしあえるそんな学校にしたいと強く思っています。そして、リスペクトしあえる学校こそが、チーム東海だという強い思いで、建学記念式典のスピーチとして「リスペクト」というテーマでお話ししました。

 

今日のスピーチを聞いて、どうか相手を大切にする・尊重するといった「リスペクト」の心を強くもってください。そして、最初に話したあたりまえのことに感謝できる気持ちを忘れずに過ごしてください。そうすれば、きっとあなた自身も相手からリスペクトされ、周りから感謝される人になっていくはずです。

 

最後に、今回の「けやき祭」で生徒会が作ってくれたテーマである「AMBITIOUS」「大きな志を持って進んでいこう」すばらしいテーマだと思います。そのテーマを私のスピーチの締めのメッセージとしたいと思います。

TOKAI BOYS AND GIRLS,

BE AMBITIOUS!

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ
  • 一覧へ戻る

Page Up

TOP