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東海大学福岡校長先生のブログ

『感謝の気持ちは、人を大きく、美しく、強くする』 

2021/01/01

『感謝の気持ちは、人を大きく、美しく、強くする』 

 校長  津山憲司
 
 2021年(令和3年)明けましておめでとうございます。
 
 ちょうど1年前、2020年の新年には昨年のことをだれが想像できたでしょうか。ラグビーワールドカップの興奮も冷めきれず、2020年のオリピックイヤーに胸を躍ろかせていた人も多かった思います。それが、1月に中国武漢で新型コロナウィルスが発見され、始めは遠い世界のことと思っていたところ、瞬く間に世界中に広がり、未だ猛威を振るっています。思い起こせば、2月末に3年生の修学旅行が中止となり、3月より臨時休校、4月より非常事態宣言が発令されました。オリンピックが1年延期になり、皆さんのインターハイや夏の甲子園大会などあらゆるスポーツや文化行事が中止となってしまいました。本当に辛い・苦しい・やるせない思いをした年であり、皆さんのこれからの人生においても、決して忘れることのない1年であったと思います。そして、コロナウィルスの猛威は現時点でも引き続き予断を許せない状況です。
 
 こんな先行きの見通せない年だからこそ、皆さんに伝える今年最初のメッセージとして、「感謝」という言葉を伝えたいと思います。生徒の皆さんには、12月の終業式でもお話をしました。
 
 感謝すなわち「ありがとう」の反対語は、どんな言葉と思いますか。そう「あたりまえ」でした。「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」なのです。昨年は、本当に1年を通して、「あたりまえ」ではない日常を過ごしたのではないでしょうか。今年もまだまだコロナの影響は続きそうです。だからこそ、「あたりまえ」ではない、むしろその反対の「ありがとう」という感謝の気持ちの大切さがみにしみたのではないでしょうか。
  「学校へ行くのもあたりまえ」「授業を受けるのもあたりまえ」「部活動もあたりまえ」「試合や公式戦をするのもあたりまえ」行事するのもあたりまえ」「友達とお弁当を食べるのもあたりまえ」
 そんな日常のあたりまえが、あたりまえではなくなり、ありがたく思えたのではないでしょうか。ごくごくあたりまえの日常に、感謝の気持ちを持つことの大切さを、改めて考えさせてくれる機会です。朝起きて学校に行く、友達と語りあえる、勉強ができる、ご飯が食べられる、暖かい布団で寝られる、そんなあたりまえのことに感謝することが、実は人を大きく、美しく、そして強く成長させるものだと思っています。人生いろんなことが起こります。思いもしなかったこと、自分ではどうしようもできない苦しいこと、悔しいこと。やるせないこと。でもね、どんなときでもやっぱり「感謝」の気持ちを忘れたら絶対にあかんのじゃないかなって私は思っています。どんなときでも感謝する気持ちをもつことが、人を大きく、美しく、そして強く成長させると思います。
 
 私と同じ年齢59歳でプロゴルファーのテストに合格し、60歳でプロゴルファーとしてデビューした古市忠夫さんという人の「感謝力」についてのエッセイに、
「どんな状況でも頑張ることのできる人は、感謝力のある人です。才能と努力があっても、感謝力のない人は、プロテストでも最後の一打で失敗したりします。どこで見極めるかといえば、感謝力の強い人はきちんと挨拶をします。こちらが一礼をして『おはようございます』と挨拶しても、首だけでペコっという挨拶するような人は感謝力が乏しく、プロテストも決して合格しません。」
 
 そうです。どんな時でも、正直に、素直にそして感謝の気持ちをもって生きていくこと。そうすれば、周りの人から助けてもらえたり、協力してもらえたりすることがあります。感謝のない人には誰も手を差し伸べてくれたりしません。嘘や誤魔化しのない正直で素直な心と、どんな時でも人に感謝する気持ちを持ち続けることが、生きる上でもっとも大切なことではないかと思います。感謝は、人を大きく、美しく、また強くします。そして、本当に強く美しい人は、いつも周りに感謝している人なのです。いいかえれば、誰にでもきちんと挨拶ができる人でもあります。皆さんが、あたりまえのことに感謝する気持ち、周りの友達や家族、支えてくれているすべての人に感謝の気持ちを表現できる人であって欲しいし、自分自身もそうあり続けたい思います。
 
 2021年が皆さんにとって新しい風が吹く年になり、感謝にあふれたすてきな年になりますように祈っています。
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