今年からの新たな改革!「単元テスト」について
今年からの新たな改革!「単元テスト」について
教務主任 西村正己
生徒の「学力向上」と「定着」。
教員をしている限りこれは私たちの永遠の課題です。
この2つを確かなものにするためには,学習の定着度を細かく測るしくみが必要です。
そこで,本校では今年度より中間試験を行わず,新たに「単元テスト」を導入します。
この導入に至っては「生徒」・「教員」の双方で以下のような必要性を感じています。
・生徒たち自身が,自分の弱点に気付き,意欲をもってその克服に取り組めるようにするためには,できるだけ小さな刻みで「自分の今」を知る機会が必要である。
・教員が,生徒の弱点に気付き,必要な支援を効果的にすすめるためには,できるだけ小さな刻みで「生徒の今」を知る機会が必要である。
これまでの「定期試験」は、「課題の克服」や「学びへの意欲」,「振り返りのしやすさ」という点において,「中間試験・期末試験」はきめの細やかさに欠け,教員にとっても生徒にとっても,課題改善の材料にしにくい現状があります。
「単元テスト」に導入よる期待できることは
・生徒には,「学びやすさ」「振り返りやすさ」というメリット
・教員には,「改善へのつなげやすさ」というメリット
わたしたちは,改善のポイントの整理をとおして,内容のまとまりごとに学習と点検を行い,小さな区切りで定着の状況を測っていくことが,生徒にとっては,「学びやすさ」や「振り返りのしやすさ」に,一方,教員とっては,「課題の早期発見・早期対応」につながり,このことが学習の効果と効率の向上に有効であるとの結論に至りました。
そこで,本校では,これまで実施していた定期試験を見直し,令和5年度から以下の方法で,生徒の定着状況の把握に努めることに致しました。
・3学期制を廃止し、前期・後期の二期制とします。
・「中間試験」は実施せず,新たに全教科において「単元テスト」を実施します。
・「単元テスト」は,各教科における「内容のまとまり」や「学習の区切り」ごとに実施します(各教科年間6回程度)。
・評価の客観性をより高めるため,「単元テスト」は,教科書に準拠した一般教材を使用します。
・「期末試験」はこれまでどおり実施します。ただし,「期末テスト」は,「単元テスト」で測れなかった部分の定着度を確認するためや,「単元テスト」後の振り返りの状況を把握するための内容について取り扱います。
また,次のような点で,これまでとは異なることがあります。
・「単元テスト」には,事前の試験週間がありません。したがって,1週間前からの部活動休止期間もありません(「期末試験」には従来どおり試験週間(部活動休止期間)があります)。
生徒にとって「単元テスト」は,短期的な目標設定のもと,定期的,継続的な学習に取り組むことが可能となり,学力の定着・向上において最も重要な要素である学習習慣の定着にも効果も期待できると考えます。
7月現在、生徒の学習時間は確実に増え、学力の定着も期待できます。
この夏、長期休暇中の期間も与えあられた課題のみならず、自身のスキルアップのために様々な学びを継続してほしいと思います。
前期の期末試験は9月下旬に実施予定です。
良い準備をして、単元テストの効果を存分に発揮できるように切に願います。